宗谷砲台  Battery Soya  観測所 外側

↑ 2階出入口付近の外観
↑ 正面側の掘り下げた構造
 何故このように掘り下げているのか、単純に1階部分への採光用なのだろうか。また、曲線部分の外壁にポコポコと飛び出した部分があるのは何故なのか。様々な史料・資料を当たっても分からないので、ご存じの方がいれば教えていただきたい。
↑ 掘り下げられた 空間に開けられた1階の窓と、この空間に降りるための階段
↑ 掘り下げられた空間から見上げた眺め ↑ 観測所と砲座の位置関係を再現
 砲座は整地されて残っていないので、西能登呂砲台や幌筵臨時要塞の砲座をもとに、再現してみました。
↑ 西能登呂砲台の96式15cmカノンの砲座 出典:DRIVE2.RU Крильон (лето 2012)
 宗谷砲台の砲座は、牧場や道路として整地されているので確認できないが、西能登呂砲台と同時に着工されたので、同様のつくりだったと考えられる。
↑ 西能登呂砲台の96式15cmカノン 出典:SAKHALIN.INFO Музей под открытым небом
 砲座から取り外された状態で、近くに放置されているようだ。一部が欠損している。
↑ 西能登呂砲台 出典:Виртуальный остров Сахалин и Курилы Братская могила. Мыс Крильон
 手前が放置された96式15cmカノンで、奥に見えるのが観測所。リンク先の写真を見れば分かるが、西能登呂砲台の観測所は3階建て構造だったようで、宗谷砲台と東京湾要塞花立新砲台の観測所を組み合わせたようなつくりとなっている。
↑ 宗谷砲台の観測所
 西能登呂砲台の観測所が比較的スリムな3階建て構造なのに対して、宗谷砲台の観測所は、なだらかな周氷河地形に合わせて、横幅のある2階建て構造となっている。
 
 宗谷砲台 観測所 1   2   3