エツキサイ北トーチカ2  North Etsukisai Pillbox 2

↑ 海食崖に露出していたエツキサイ北トーチカ2(2012年7月に撮影)
 この時点では銃眼や背面出入口は地中に埋まっていて確認できなかった。Google Earthの空中写真で確認すると、2014年10月5日以降2016年9月26日までの期間に落下したようだ。
↑ 崖下に転落したエツキサイ北トーチカ2(2021年7月に撮影)
 奥の崖上に見えるエツキサイ北トーチカ3も足元がかなりけずられているので、いずれ同じように落下するであろう。奥の砂浜に目を向けると、落下して砂に埋もれつつあるエツキサイ北トーチカ4とエツキサイ北トーチカ5が見える。
↑ 銃眼(2018年8月に撮影)
↑ 落下前のトーチカ(2012年7月に撮影)
 左側の背面出入口付近に丸太の構造物が露出していた。近くの塹壕(交通壕)へ接続するための地下通路があったものと考えられる。右側の銃眼部分は地中に埋もれていた。手前に見える壁面の下部には換気口があった。
↑ 崖下に転落したエツキサイ北トーチカ2(2021年7月に撮影)
↑ 背面出入口(2021年7月に撮影)
 このトーチカのように斜めになって想定外の負荷がかかっている場合、無筋コンクリートだと崩壊する恐れがあるので、内部に入ることはお勧めしない。
(勇払平野の鵡川河口トーチカ1や、根室半島の落石トーチカ1のように、実際に崩壊した例があるのでご注意ください。)
↑ 銃座(2018年8月に撮影)
 窓のように見えるのが銃眼。天井には換気口が1つある。この写真には写っていないが、右側の壁面にも換気口が1つ設けられている。
↑ 背面出入口から見た南南西の海岸(2018年8月に撮影)
 160m先の崖上にエツキサイ北トーチカ3が見える。
 
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 道道1037号線を豊似川にかかるレインボー大橋から北へ1,200mほど進み、右折して砂利道を750mほど直進すると崖があり、そこにエツキサイ北トーチカ3が残っている。崖の手前で駐車し、徒歩で右側の坂道から砂浜に下りると複数のトーチカがゴロゴロと転がっている。エツキサイ北トーチカ2はその中の一つで、エツキサイ北トーチカ3から北北東に160m進んだ崖下に転がっている。
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