宗谷砲台  Battery Soya  地下施設

↑ 破壊され、散乱するコンクリート
 もともと兵舎が立ち並んでいた場所の西側に、何かしらのコンクリート製の構造物があったようである。観測所や附属発電所のような堅固なつくりではなく、コンクリートには鉄筋も入っておらず、厚さもない。おそらく、終戦直前の時期に第42師団が進めていた、露天砲台だった宗谷砲台を地下砲台に改造する工事の一環で突貫的につくられたものだろう。
↑ 少しだけ形状を保っているところ
 観測所や附属発電所は破壊されず、なぜこの施設だけ破壊されているのか疑問が残る。兵舎などの建築群を撤去する際に、一緒に壊しただけなのだろうか。情報をお持ちの方がいれば教えていただきたい。
↑ 破壊された構造物の隙間を撮影
 
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兵舎が立ち並んでいた敷地は、一見何も残されていないかのように思えるが、そこから西側に進み笹薮に覆われた土手を越えた傾斜地にコンクリート片が散らばっている。どれくらいの規模の施設なのか、用途は何だったのか、破壊されているため全容をつかむことが難しい。